■これも去年持参して引き取って頂けなかったロボット玩具。ガンダムと同じ監督の作品です。当時の放送流れは「ガンダム」→「イデオン」→「ザブングル」→「ダンバイン」の順。
因みにこのうち「イデオン」と「ダンバイン」は登場人物全員死亡エンド。わしらが子供の頃って結構酷い結末の物語が多かったね〜。
主人公が最終回で死んでしまうってヒーロー物は多くあったけど、登場人物全滅は流石に少なかった。
ダンバインはこれまでのSF世界と打って変わって中世ファンタジー世界を舞台にしているのですが、途中で現代地球に舞台が変わるなど斬新な展開は驚きです。
特に前作「ザブングル」がギャグ傾向の作品だったので、その反動か「ダンバイン」はシリアス一辺倒の物語でした。
因みにダンバインに登場するロボットは、正確には巨大生物をサイボーグ化した乗り物です。なので外観は虫っぽいヤツが多い。ダンバイン自体もドコとなくカブトムシっぽいしね〜。
そんな外観の所為かメインの超合金玩具は子供が怖がって販売不振に。スポンサーの玩具会社クローバーは放映中に倒産の憂き目に遭ったという曰く憑きの作品。
このダンバインは監督が気に入っているのか、「バイストンウェル・ストーリー」として自ら小説を何本か書いています。ただ、大人向けと割り切っているのか、かなりハードな展開ばかり。
幾つかあるシリーズのうちロボットが出て来る小説は「オーラバトラー戦記」シリーズ。主人公は違いますが、TVシリーズに準拠した設定で登場人物も幾つか重なります。
ただ、これも舞台は中世世界なのでTVシリーズと違い容赦ない暴力で世界は満ちています。虐殺・拷問・凌辱は当たり前田のクラッカー状態。特にヒロインは主人公と対面した時は拷問の真っ最中でした、と全然子供向けでは無いでの間違っても手に取らせてはイケマセン。
ダンバインの小説で思い出しましたが、同じ監督は「ガンダム」の小説も書いています。有名なので知ってる人も多いと思いますが、TV版と内容が全然違います。何よりも主人公アムロは終盤で戦死してしまうという衝撃の展開(しかも気が抜けてる時に背後から撃たれるという悲劇)。
OB戦の最中に中島大先輩とこの「ガンダム」の小説の話をさせて頂く機会が有りました。中島大先輩が「やっぱり小説版ガンダムで一番印象に残るのはアムロが途中で死んでしまうとこやな」と言われたので、「いや〜、やっぱりアムロとセイラさんがエ○チしてしまうとこでしょう」と答えると「キミは何を言ってるんだ〜」と非難されてしまいました。
いや〜事後にセイラさんがアムロに「シャアを殺して」と懇願する場面は強烈だったんだけどな〜。でもこれ読んだの小学生の時だったな〜、アタマ大丈夫か当時の俺!?
ジオラマ風ダンバイン。カブト虫っぽい主役メカ。
このダンバインはプラ製ですが大きめのフィギュア。巨大生物をサイボーグ化した設定からか、兜が外れて脳ミソが見えるイラナいギミックがあります。
上段は主役メカビルバイン及びダンバインの可動中型フィギュア。ビルバインは劇中通り変形。下段はガチャポンフィギュア(ビランビー・ボチューン・ライネック)小さいけど良く出来てます。
昭和のプラモデル再販版。見ての通り箱絵はロボの容姿は有機的な曲線で構成されてますが、当時の技術では再現し切れず、箱横の商品写真の様に直線的でストーンとした造形。特に「ゲド」と「レプラカーン」は出来が酷い。
現在の技術で再生されたプラモデルも出てますが、敢えて郷愁を誘う昭和版を揃えました。
(ネット画像より)上の画像のプラモデルの中味。「バスト―ル」は箱絵のイメージに近い出来ですが、「ゲド」と「ダーナオーシー」はプロポ―ションが酷い。特に「ゲド」は別モノに見えます。
(ネット画像より)箱のプラモデルの中味。「ズワァース」は元々がゴツイので箱絵と比べても違和感は有りませんが、「レプラカーン」はもうちょっと箱絵に似せるように頑張って欲しいトコです。戦艦の「ゼラーナ」は箱絵通りで違和感は無いです。
DVDは全巻を揃えました。TVシリーズ以外にOVA全3話も内包。
OVAは、TVストーリー後のバイストンウェルを描いた作品。全員死亡ENDでは無いですが、相変わらず悲劇的な終幕を迎えます。