■去年にN津さんとレトロゲームの話をした際に「エレベーターアクションってナツいっスね」と会話した事を切っ掛けに「お外でファミコン」しようと思い立ちました。
室内用のファミコンを外で遊ぶとなると、色々と準備が必要です。
まずはモニターとなるポータブルDVD(外部入力端子付き)とAVケーブル、そして乾電池で動作可能なファミコン互換機です。
そう、パチもんファミコンは進化して3DSの様に携帯出来るようになったのです(実際に持ち歩いている人は私以外に見たことはありませんが)。
ファミコンの互換機と言うかパチもんは、大昔から山の様に出ております。
古くは中国の「小覇王」。これはファミコンにキーボードがくっ付いた懐かしの‘MSXパソコン’風なやつです。しかも香港ではジャッキー・チェンがTVCMに出演!パチの癖にメジャーな売り方をしているのは流石チャイナ!真似しチャイナ!やっチャイナ!
※MSXに見えますがファミコンのパチモン(名称は小覇王学習机ってナニを学習するんや!)。末期にはCDーROM搭載のファミコン(スーパーファミコンですらない)も発売されました(CDーROMの中味はファミコンソフトの詰め合わせ)。因みにこのメーカーは2018年まで手を変え品を変えてファミコンの互換機を造り続けてました。
香港・中国のファミコンはパチモンが前提です。一つのROMカセットの中に10個ゲームが入ってるのは序の口幕ノ内で、最終的には99個入ってる横綱級まで登場しておりました。
しかし、実際に99個もゲームが入っている訳では無く、同じゲームの残機違いで1つのゲームとカウントしてます。例えば「魂斗羅1」なら残機2でスタート、「魂斗羅2」は残機5でスタート、「魂斗羅3」は残機7でスタート・・・と延々に続きます。これ、看板詐欺やん、、、。
パチで特に驚いたのはファミコンで「ストーリートファイター2」を再現したモノです。現実にはハードの制約から「スーパーファミコン」以上でないと作れないモノですが、これを低スペックのファミコンで無理矢理再現したモノです。
中国留学時代に友人が持っていたのを見せて貰ったのですが、画面はチラつき捲って見辛い、ボタン入力がいい加減で技が出ない、打撃音か雑音か分からない上に音声は全く無い(あったのかも知んないけど雑音にしか聞こえない)とゲーム性は最悪でした。
お土産に「小覇王」を買おうかと思いましたが予想外にデカいので断念(キーボード付きだからね〜)。でも、パチモンのファミコンカセットだけでも持って帰れば良かったな〜。
最悪のパチもんメーカー小覇王ですがバカに出来ないのは、ココから独立した技術者が中国のスマホメーカーOPPOを創設してます。パチで磨かれた技術が見事に花開いたって感じッスかね〜。毒の花しか咲かんと思うたが、、、
あと余談ですが、パソコンソフトも中国では詰め合わせセットが標準です。一枚のCD−ROMに「エクセル」と「ワード」が入ってるのは当たり前田日明のクラッシャー・リソワスキー!「WINDOWS」と「OFFICE」が丸ごと入ってるのも売ってます。そしてインストールしてもマトモに動かない!迄がザ・チャイナ★クオリティ。
パソコンゲームは一枚のCDに10個以上入ってますが、こちらもマトモに動かないモノが多数有。しかもDOSで動かすゲームなのに入力キャッシュが書いて無いとか致命的なモノも多々有りました。そんな中で2,3個でもマトモに遊べたら感動します。
もっと鬼畜外道なのはPCゲーム無料体験版のみを何個も入れてるCD−ROMも有ります。
あと収録されてるパソコンゲームの殆どは日本のヤツです(特に英知なのは十中八九日本製)。そしてタマにウイルスが混入しているので常に危険と隣り合わせ!
ああああ、こんな話をすると無限にネタが有りキリがないのでファミコンに話を戻します。
※今回用意したファミコンのパチ機。ファミコンカセット対応以外に内臓ゲームが88個入ってます(殆どのゲームはゴミレベル)。ちゃんとコントローラーも二つ有るので二人用ゲームも操作可能。もしかしてコレも「小覇王」の元技術者が製作したモノかもしれない、、、
今回用意したファミコンソフトは思い出の品ばかり。その中でも厳選したソフト30個ほど付けました(個別ソフトの紹介はアンマリにも思い入れが多いので別ページにて行います)。
ただ世間では「ファミコンミニ」が既に発売されてますので、今回はこういうモノに収録されないであろうマイナー系のゲーム中心に揃えました。実はマリオなんかのメジャー系よりも、マイナー系ゲームの方が好きだったりします。
マイナー系ばかりでは思い出を共有できない可能性が高いので、一応メジャー系として「キャラゲー」と言うアニメや漫画を元にしたモノを幾つか付けました。因みに当時は「キャラゲー≒クソゲー」という公式が成り立ってます。
大体、アニメや漫画を元にしたゲームはネームバリューだけで売れると開発者は思ってるのか駄作が多い、とっても多い、マジで多い、ホントに‘おーい中村君’“アイヨ何だい三郎君”状態。なのに当時のチビッ子は名前だけで買ってマジ泣きを見る事態が続発しておりました。
今回のキャラゲーは「Zガンダム」「マクロス」「トランスフォーマー」。
更に元ネタがどんな内容か分かる様にZガンダムとマクロスは漫画版を、トランスフォーマーはアニメDVDを付けました(あとキャラゲーでは無いですが「ワルキューレの冒険」も漫画が出てたので付けてます)。
これらロボットアニメを元にしたキャラゲーの売りは「変形」なので、更に理解を深めてもらえるようにZガンダムとマクロス(バルキリー)とトランスフォーマー(コンボイ)の変形玩具も追加。
つまりゲーム上で変形しているメカを、現実に手に取って変形させることで五感に訴えます。これぞ正に体感ゲーム!ARだヨ!拡張現実!!8時だヨ!全員集合!!いってみよ〜!
※トランスフォーマーのDVDと主役コンボイの変形玩具。このコンボイ、無理に変形させたら胸のアーマーが壊れて取れちゃった、、、ゴメンね。
※マクロスに登場する可変戦闘機バルキリーの変形玩具。これはUFOキャッチャーの商品だったりします。
※Zガンダムの主役機の変形玩具。これは食玩ですが、とてもそうは思えないほどのクオリティ。マッシブなZガンダムというレアな造形。
他に「懐かしのファミコン物語」って漫画が出てたんで付けてますが、メジャーなソフトしか紹介されてなかったので今回付けたソフトは殆ど解説対象になってません。悲しいけど事実です。
※漫画たち。機動戦士Zガンダムと超時空要塞マクロスのを付けてます。このうちマクロスはアニメのキャラクターデザインをした人が描いてるのでビックリするほど作画クオリティが高い。