Robo Soccer

Robo Soccer/Soccer Borg /Battle Borg ver.4


■お馴染みバトルボーグシリーズ第4弾「サッカーボーグ」の登場です。

タカラトミーのリモコン玩具シリーズで、殴り合い喧嘩上等のバトルロイヤル「バトルボーグ」(2014年TOY一覧参照)、1対1の真剣勝負or協力プレイでドラゴン討伐「サムライボーグ」(2016年TOY一覧参照)、光線銃と高速移動で気分はロボットパイロット「ガガンガン」(2017年TOY一覧参照)と変態百出。
新作が出るたびに購入してOB戦に持って来ていた定番商品です。

上述の通り「バトルボーグ」は色々と形態を替えながら第4弾まで出ている息の長いシリーズです。
こういうのって「ミニ四駆」や「ベイブレード」みたいに販促用アニメが造られたりするのですが、バトルボーグには特に見当たらないんっス。
同じタカラトミーの玩具ではアニメで「トランスフォーマー」「ミクロマン」や「ゾイド」、特撮では「トミカヒーロー・レスキューフォース」とアッカラSUMMERな販促番組が沢山造られているのに!

しかし、バトルボーグには全く有りません。特に初代バトルボーグは腕や脚の付け替えなど様々なオプションがミニ四駆並みに追加販売されていたので、息の長い商品展開を狙ってかなり力を入れてたようなんですが。
イヤ、ホント「バトルボーグ」は昔の漫画「プラレス三四郎」ぽくってアニメ向きなのにね〜。


そこで更に調べますと、「バトルボーグ」シリーズの前に「カブトボーグ」という玩具シリーズがありまして、これには販促用アニメが作成されていました。

この玩具の説明をしますと「カブトボーグ」は「バトルボーグ」の様なラジコンでは無く、床にタイヤを押し付けて走らせるプルバック式ゼンマイ仕様。
簡単に言えば、手の平大サイズの虫型‘チョロQ’に角やハサミを装備させ車体にゴテゴテとアーマーを載せたモノを正面衝突させて戦う(押し相撲させる)玩具です。

ユーチューブに動画が上がってますが、ゼンマイ仕様なんでトニカク動きがノロい。ゴテゴテと不要なモノを背負っている所為で「うんしょうんしょ」って感じで前に進んで「ゴチゴチ」と角を突き合わせるバトルが主流。押し相撲がバトルの主軸なので、スピードタイプみたいなバリエーションは皆無。

その為、どの動画を観ても「うんしょうんしょゴチゴチ、うんしょうんしょゴチゴチ」の鈍重な展開なのでツマラナイ。
対するバトルボーグは痙攣したような動作ですがスピーディーに動きました。これは前作のカブトボーグの反省から来たものなのかと推測します。


※こちらが噂の「カブトボーグ」。売れなかったらしい、、、


で、この「カブトボーグ」の販促アニメ「人造昆虫カブトボーグ」ですが、なんと玩具展開が終了してから放送されたそうです(販促の意味が無い!)。
なので、お約束の「アニメの中で玩具の仕様や詳細なルールを説明する」「新商品は販売と同時に爆速でアニメにも強敵として登場する」「アニメ主人公の機体が特別バージョンとして割高に販売される」「アニメの舞台である闘技場モデルが大幅にスケールダウンして販売される」などの展開は全く考慮されなかったそうです。

まぁ、ネットやユーチューブを検索すると分かりますが、販促アニメなのに商品を推す必要が無くなった為100%不条理ギャグに振り切っています。
肝心のルール説明もオザナリ、現実の商品には絶対ムリだろって動きや技を繰り出して来ます。

ストーリーも滅茶苦茶で「イキナリ主人公はカブトボーグ大会で優勝、そして敵の黒幕は父親だった。までが放送第一話」「放送第二話で観た事もない回想シーンが多数挿入される。しかも第一話と全く繋がって無い」「悪の軍団に負けた主人公たち、しかし次回予告ナレーションで悪の軍団は滅んだ!と突然説明が入り、次回は全く関係の無い話が始まる」とストーリーの前後の繋がりが毎回ブチ切られてます。
その為「前回死んだキャラが次回では何事も無く復活している」は序の口。「前回で世界が滅んだのに次回では普通に日常生活を送っている」と異常な世界が繰り広げられてます。

一応は販促アニメの片鱗としてカブトボーグのバトルシーンはCGで描かれておりキレイですが、只それだけ。そんでもって余りにも不条理な世界と展開が話題になってDVDは売れに売れたらしいです(中古でもトンデモネ〜値段!)。

まぁ、このアニメは玩具の売上には何の役にも立ってなかったので、バトルボーグでは敢えてアニメは造られなかったんですかね〜。


※サッカーボーグは6体用意しました。色も6種類あるのですが「日本代表チーム・カラー」だけは高かったので赤色が2体あります。今回用意した色は「カナリアイエロー」「ウォールブラック」「ヒノタマレッド」「リバティブルー」「マタドールレッド」の5種類。色違いだけで性能差はありません。


話の筋を「サッカーボーグ」に戻します。このバトルボーグ第4弾はなんとその名の通りサッカー。おおっと、サッカーロボと言えば、2015年OB戦に「ミスターサッカーワールド」と名付けられたリモコンロボットでサッカーゲームを行う玩具を持参済です(※HPの2015年TOY一覧をご参照)。

※2015年OB戦に持参した旧サッカーロボ。人型ですら無い、、、。


「なんや二番煎じか、EIJIの玩具もツマラナくなったな」と思われるかも知れませんが、ちょっと待って大阪!(byはやせひとみ)。各段に技術が進歩してるんですばい!!
「サッカーボーグ」もロボットを操ってサッカーを行うのは同じです。しかし日進月歩の証が出てます。

まず第一に、ロボットが人型です。「当たり前やん」と思われるかも知れませんが、2015年のサッカーロボは円筒形でした。筒に腕か脚か分からない突起が付いている形態。
「足なんて飾りです」と思われる方も居るかも知れませんが、サッカーは脚が命!芸能人は歯が命!!そしてサッカーボーグには腕まで付いてます。腕はリモコン操作でも一切動きません。
正に「腕なんて飾りです」。そもそもサッカーで腕を使うこと自体が反則。それでも人型のこだわりから付いているのです(一応、手動で動かせますがポーズを取るだけ)。

第二に、キックが2種類選べます。左脚と右脚で「地を這うキック」と「打ち上げキック」の使い分けが可能。パスやシュートもこの使い分けで随分戦略が変わります。
シュートなら打ち上げキックでキーパーの頭上を越すテクや、パスでも地を這うキックで相手にワザとぶつけて捕るヒット&ウェイ、打ち上げキックで相手を飛び越すループスル―の使い分けも可能。筒型ロボでは絶対出来なかった芸当です。

第三に、ボール保持用のブレードが付いてます。このブレードのお蔭でボールキープが格段に安定しています。これを使ってドリブルを行ったり、相手のボールを奪ったりする駆け引きが出来ます。

※サッカーボーグの説明。以前の筒型サッカーロボに比べて格段に進化してます。


因みに以前の筒型ロボではドリブルが難しく、相手に衝突するタックル戦術が一番有効でした。シュート力も弱いので毎度ロボごとゴールポストに体当たりするグラウンディングが有効。
とにかくサッカーなのにラグビーっぽい試合になるので、「キッキング」「プッシング」オンパレードなファールプレイ全開が前提でした。

サッカーボーグも体当たりが有効っちゃ有効ですが、ブレードによる鍔迫り合いが可能になってます。操作を覚えればクルクル回転させて「なんちゃって・マルセイユ・ターン」や「えせ・マルセイユ・ルーレット」なんかも可能。よりサッカーらしさが楽しめます。

そして、2015年のサッカーロボと同じですが、11体対11体と多数同士の対決まで可能。まぁ、流石に予算の関係上6体(3対3)までしか揃えなかったんですが。

ただ新型の弱点はサッカーコートが付いて来ない。2015年サッカーロボは箱の裏側がサッカーコートでした。しかし、サッカーボーグは箱が小さいのでコートは付いて来ません。コートだけ別売り、もありません。

折角なのでお手製サッカーコートを作成しました。大判養成シートにA4用紙6枚に分割印刷した巨大サッカーコートを貼付。ゴールポスト代わりに百均バスケットを設置して「さぁ、多人数で遊べるぜ」と意気込んだのですが、ジュニアたちは10分くらいしか遊んでくれません、、、。

なぜだ!サッカー面白いやん!!と思ってたのですが、誰にも顧みられる事もなく、ゴールポストは蹴倒されてるわ、印刷したサッカーコートは破れてるわと、正に「国破れて山河有り」状態。

こ、こういうのが一番ココロに来るわ!