隠し部屋 #3

゜ Hidden Room #3 Aoshima Combination Robo


■二度あることは惨度あります。遂に三番目の部屋も見つかってしまいました!

ここもOB戦と100%関係御座いません。レトロでチープなプラモデルの部屋です。

懐かしいアオシマ文化教材社の合体プラモデル。
2016年Toys一覧の「ROBO 80's」のトコで触れました100円合体ロボです。当時の100円プラモデルはおもちゃ屋さんよりも、駄菓子屋さんで沢山売られていました。今じゃ駄菓子屋さん自体が有りませんが、、、。

んで、世間には物好きな方も多いようで、最近になってアオシマ文化教材社の合体プラモデル専門のムック本が出ておりました。当然、飛びついて買ってしまいました。まぁ、タイトルが「アウトサイダー・プラモデル・アート」、タイトルから「こんなプラモは社会常識から外れてるぜ」って感じです。副題も「アオシマ文化教材社の異常な想像力」と褒めてんのか、貶してんのか分かんないです。でも、本の中身はちゃんとアオシマ愛に溢れていました。

因みに社名に「文化教材社」って入ってますが、学校関連の教材はナニ一つ作ってません。徹頭徹尾プラモデル屋さんです。

当時のアオシマ製プラモデルの主力は1個100円の合体プラモデル(上位互換に1個500円の高級合体プラモデルもあります)でした。これはそれぞれがロボの’頭’’胴体’’腕’’脚’等のパーツになっており、4個集めると1体のロボに合体出来るのが特徴です。
しかし、当時のお小遣いから考えると1回に買えるのは1個。地道に1個づつ買ってると途中で売り切れてしまいロボの部品が足りなくて完成しない!って事態が多々ありました。
しかも大概は駄菓子屋でしか売ってないので、「予約」とか「お取り寄せ」なんて出来ません。すべて’現品限りの売り尽くし’と子供には厳しい状況です。幾つもの駄菓子屋をハシゴしても目当てのプラモが見つからず、何度涙を流して煮湯を飲んだことか、、、。

アオシマ文化教材社は現在でも生き残っています。プラモメーカーの今井科学やエルエスが倒産したのに、ここは元気でした。途中からタミヤ模型みたいに普通のクルマや戦艦のプラモデルに転換したのが功を奏したようです。
と言いつつも、ラインナップが菅原文太主演の「トラック野郎」に登場する「デコトラ」とか、「竹槍デッパ」シリーズという「ヤンキーの改造車」だったりとアウトロー精神は健在です(今でもマイナーなプラモが凄く多い)。しかも最近では流行りの「美少女フィギュア」まで手掛けています。

随分、毒が抜けてきたようですが、いつの日か「合体プラモ」再販してくれないかな〜。流石に当時のは残ってないので。

ムック本の表紙です。ロボの’頭’だけパーツの活躍図が描かれてます。台車にロボの頭がチョコンと載ったフォルムが素敵です。’異常な想像力’はダテでは有りません。

これがロボの’頭’だけパーツが集合した地獄絵図。頭部が、クルマや飛行機やロケットにチョコンと載るフォルムは変わりません。合体ロボの頭部パーツは余りにもシュールな機体ばかりなので、どうしても’胴体’や’腕’パーツを先に買いがちです。しかし、頭部を優先して買わないと、全部揃わなかった時に「これ、何のロボだっけ?」と困惑することになります。

これです!頭部のパーツ(図の20号ミニビルドマシン)が売り切れてしまい、揃わなくて悔しい思いをしました。しかも頭部パーツに’膝下’の部品も含まれているので、他の合体ロボのパーツと組み合わせても人型に完成しません。
この鋼鉄ジーグの20号(頭部パーツ)は単体では余りにも恰好悪いんで買うのを最後にしてしまったのです(ジーグの頭が棒の先にチョコンと載ってる’異常な想像力’の賜物)。他のパーツはそれなりにマシンっぽいのに、どうしてこうなった!

この二つは珍しく当時コンプリート出来ました。まぁ、青い方の「合体ロボット ムサシ」はTVのキャラクターじゃなくてアオシマオリジナルのロボだったし、「円盤戦争バンキッド(奥田英二の初主演作!)」は番組自体が人気が無かったので(打ち切り)、両者ともあんまり売れなかったのが原因かも知れませんが。

これは合体ロボでも高級な1個500円のハイグレード商品です。ロボだけじゃなくて、ロボを格納する戦艦まで出来上がるマグニフィセントな逸品。珍しくオヤジが買ってくれたのですが、「11号ブレイドマシン」のみです!?単体です!!4つ揃わないと意味無いんですが。あとロボは脚だけ付いてきます。しかも11号はギザギザの歯が付いたデッカイ口をしてる上に全体が平べったく’魚のアンコウ’を彷彿させるデザインです。買って貰ってなんだけど、単体でも一番格好悪いよ!
他にもオヤジが買ってくれた合体プラモに「コンバトラーV」(こっちはバンダイ製の1個500円)が有りました。コンバトラーVは五台のマシンが合体するロボなんですが、これも1号機・アタマ部分だけを買ってくれました。せめて腕とか脚のマシンなら可動させれるので遊べますが、頭だけではドコも動かせないので楽しくありません。
当然、両者とも他のパーツは一切買ってくれません。
「うぅ父ちゃん、うれしんだけど、コレジャナイ!」と心の中で泣きました。