隠し部屋 #4

□ Hidden Room #4 King;literal Translation Rock'n'Roll


■今回も隠し部屋を造ってしまいました。Sweet Spot Band Clubのページで話題に出した「王様」の続きです。

今でも「Deep Purple」と見ると「深紫」、「Highway Star」と見ると「高速道路の星」と、直訳ロックの元祖(と言うか、この人以降は居るのか?)の「王様」を思い起こします。

我々が大学生の頃に「直訳ロック」のジャンル(?)で活躍してた人です。完コピでギターを弾きつつ、Highway Starの曲に載せて’I love it and I need it, I bleed (feel) it’を「愛してる!必要だ!首ったけ〜!」と熱唱していたインパクトは絶大でした。
何枚かコピー曲のアルバムを出して、最後にオリジナル曲「王様の恩返し」を出して以降、全然見なくなり、ほぼ忘れておりました。

そして二十年近く過ぎた2013年、突然に家のポストに投函されたチラシを見て、あの日の記憶が強烈に黄泉返ったのです。

摂津市の公民館で行われている学生アマチュアバンドの演奏会のチラシだったのですが(因みに入場料はタダ)、ゲスト紹介の欄に王冠被ってギターを持った人物が写っています。あの「王様」でした。
思いの外、写真が小っさかったので見落とすトコでした。ん〜、プロなのに他の出演するアマチュアバンドの写真と同じくらいの大きさしかない。ナニゲに扱いがヒドイです。
兎に角「うわ、スゲ〜、懐かし〜」と驚いたんですが、わざわざ日曜を潰して観に行くほどでも無かったんで行きませんでした。

そんで2015年にも同様のチラシが入っていました。しかし、規模が縮小されたのか、出場するアマチュアバンドは高校生が6組のみで、ゲストは王様1人だけです(こっちも入場料タダ)。

ゲストが王様1人だけになったせいか、チラシの写真は大きくなり扱いが良くなってる気がします。
ただ、確かに写真は若干大きくなったんですが(それでも高校生バンドと同じくらいの大きさ)、2013年と2015年のチラシの王様の写真が一緒でした。二枚掲載されてますが、2013年にチラシ表面の王様の写真が、2015年チラシの裏面に使われてます(もう一枚はその逆)。
せめて写真くらいは新しく撮ってあげようよ!前回出演して貰った時に新しく写真撮ってないの!?
ほんで「毎年、摂津市に来てるんや」とは思いつつも、車15分の距離を移動するのがメンドイので行く気になりません。

王様が毎回イベントに来てくれた事で摂津市が気を良くしたのか、2016年は摂津市主催で「王様」単独ライブが公民館で行われました。以前は無料イベントだったのですが、さすがに単独ライブになると値段はドリンク・フード付きで3500円。う〜ん、微妙な値付けです。

あと、ライブのチラシで気になる事が有りました。これまでの無料イベントのチラシはカラー両面印刷の硬質紙だったのに、「王様」単独ライブになるとチラシは単色片面印刷に変更。紙質も‘廃品回収のお知らせ’に使われそうなペラペラ軟質紙です。

チラシに関しては、無料イベントの頃から余りにも可哀想な扱い。実は摂津市は「王様」を舐めてんじゃないでしょうか。

しかも、目を凝らして「王様」単独ライブのチラシを見ると「バックバンドはMDプレーヤー」となってます(MDには「てんぽ・たもつ君」と愛称が付けられてます)。王様が弾くギター以外は‘録音’で流す様子。つまりバックバンドは誰も居ない、本当の意味での“単独”ライブでした。
ほぼ世間では生きた化石となったMDプレーヤー。因みに、私の家では現役で働いてますが(いまの十代の人はMD自体を知らないそうです)、王様もMDプレーヤー派だったとは。プロだったら高そうなMIDI機器を使いそうなもんですが。
まぁ、結局は行かなかったんですが。


それで続きがありまして、2017年に用事があって阪急茨木市駅に行った時の事です。駅前のタクシー乗り場側の広場に人だかりが出来ておりました。いつもの野次馬根性で覗きますと、なんと「嘉門達夫」がライブをしておりました。

この人も我々が大学生時代に流行りました。思い出すだけでも「替え歌メドレー」「小市民」「鼻から牛乳」「行け!行け!川口浩!!」「タンバでルンバ」「ハンバーガーショップ」と挙げだしたら止まりません。

で、「茨木駅でのライブ」と言っても、本当に駅前にロープ張ってミカン箱みたいな小さい舞台を造っただけの青空市場状態の会場。当然、無料です。本人もギター1本で演奏してます。
仮にもそれなりに有名でテレビにも出てたのに。この扱いは「王様」並みにヒドイと思うのですが。

まぁ、タダなんでライブ鑑賞していますと、「小市民」の歌の最新バージョンを披露しておりました。「小市民」は何度も歌詞を世情に合わせてアップデートしているらしく、今回はETCやSUICAネタが含まれています。
今日の新しい発見でした。


そうそう茨木市と言えば、前年に横浜銀蠅も来てました。茨木市はクリスマスになるとイルミネーション祭を開催するんですが、2016年に横浜銀蠅がこのイベントにやって来て市民公園の会場で演奏してました。

(リーダーがトレードマークのリーゼントをヤメているとは!エグザイルのヒロみたいになってる!!)

横浜銀蠅は「伝説のバンドにしたい」とかナントカ言っちゃって早々にアッサリ解散したイメージがあったんですが。お金に困って再結成していたとは!諸行無常だな〜。

因みに横浜銀蠅のCDは一枚だけ(ベスト盤)持ってますが、ほぼ「ツッパリ・ハイスクール・ロックンロール」(登校編と通学編)しか聞いてません(これが最高だと思います!)。
茨木市の祭りの時もこれをナマ演奏してくれたので、ちょっと得した気分です。
しかし、チラシだけでも「王様」と「横浜銀蠅」の扱いはかなり違うな〜。