GUNNNER

GUNNER ; GAGAN GUN /Battle Borg ver.3


■好評のバトルボーグシリーズ第三弾「ガガンガン」の登場です。
今までタイトルに「ボーグ」(バトルボーグ、サムライボーグ)がついていたので「ガンボーグ」の名称かと思ってたんですが。

「ガガンガン」は前二作とはかなり様相が違います。
前作までは拳や刀の違いはありましたが、基本ゼロ距離でのガチ殴り合いでした。今作は光線銃による遠隔攻撃の仕様。しかも銃を撃つと「ガビョーン」と射撃音が鳴り、銃身も(ホント微妙に)前後ブローバックするので「撃ったぜ」と実感が湧きます。

移動も従来はテクテク徒歩だったのが、ローラーダッシュによるスピーディな滑走に変わります。ただ操縦桿型コントローラーによる左旋回と右旋回のみの操作なので、前進はスキー風スラローム走行となりちょっとコツが要ります。

勝敗は銃の撃ち合いで先に10発被弾(当たる度に光ります)、または体当たりによる転倒(一発逆転可能)で決まります。この銃は撃ち過ぎると弾切れを起こすのでリロード(弾の充填・操作不能時間有り)が必要となり、色々と駆け引きが存在します。

機体も初代バトルボーグほどでは無いですが、幾つかバリエーションが有ります。オリジナルロボット型に加えて、アニメ「装甲騎兵ボトムズ」の「スコープドック」型、通販のアマゾンで現実に買える搭乗可能ロボ「クラタス」型と外見はかなり差があります(因みに本物の「クラタス」はお値段1億2千万円!しかもアマゾンでは現在在庫切れの表示中。ホントに買ったヤツ居るの!?)。

外見以外にも地味に機体能力差もあって、スタンダード型は弾数30発・リロード2秒のところ、スコープドック型は弾数50発・リロード3秒と違います。

クラタス型は他の機体よりも下半身が大きいので安定性があり、体当たり攻撃を受けた際には倒れにくい特性が有ります。

スコープドック型はアクセサリーとしてミサイルポッドやガトリングガンを肩や脇に装着出来ます。但し、追加武装は脚なんてと同じく飾りです、偉い人は分かってます。装着させても武器が増えるワケじゃなく、動きが遅くなる上に左右非対称になってコケ易いと邪魔にしかなりません。唯一「ハンデ戦」のオプションとしてなら有用です。

残念な点は前作「サムライボーグ」と同じで2体でしか遊べないトコです。あの初代バトルボーグの狂気20体同時対戦機能は是非とも復活して欲しいのですが(今回も結局8体も買っちゃったんだけど)。

この「ガガンガン」はT中コウさん家のJrさんがエラく気に入ってくれました。
テニスそっちのけ(いつもスミマセン)で私と勝負をしましたが、なかなかエグイ攻撃をしてきます。
油断すると体当たり攻撃をデフォで喰らわせサドンデスを狙って来ます。弾をリロードするのに逃げ出せば、何処までも追っ掛けて来ます。ロボが障害物に引っ掛かって動けなくなり、「タ、タンマ!」と小学生みたいな叫びを上げる私を無視して容赦なく蜂の巣にして来ます。正に鬼畜、いやいや鬼神の如き戦い振りでした。マジで容赦ねぇ〜。

これ、実際に操作してみると分かりますが、結構速い動きなのでコントロールが難しいです。しょっちゅう障害物に激突します。また自分の機体を相手の真正面へ向けないと弾が当たらないので、スラロームで駆け抜けながら当てるのはコツが必要です。

で、ネットで検索するとガガンガンの機体を魔改造している人が結構居ます。
特に多いのが既存の外装を外して、ガンプラの部品をくっ付けて外見を「ジオング」や「ドム」型に変えているものです。他にも「トランスフォーマー」や「ザブングル」に改造しているのもあり、ココロを激しく惹かれます。
最近はデフォルメされたタイプのプラモデルが数多く販売されてるので、サイズが合えばほぼ中身の改造無しで完成出来るようです。

もうちょっと時間(と暇)があれば私も「鉄人28号」や「マジンガーZ」型に魔改造してOB戦に参戦出来れば良かったな〜。

OB戦そっちのけで戦った機体たちです。基本は家の中での遊びを想定されているので、外で走らせると砂だらけに、、、。

基本型のブルードーベルとギガショットレオ。連射タイプのギガショットレオは弾数が多いが、球切れの際のリロード時間が長い。

タイアップ型のクラタス(オリジナル色Ver)とスコープドッグ(レッドショルダーVer)。クラタスは四本脚デザインなので下半身が安定し体当たり攻撃に強い。スコープドッグは走るときに「チュイーン」とアニメと同じ走行音エフェクトが鳴るので興奮しまふ。

基本型のレッドイーグルとクラタス(レッドVer)。赤色対決。

スコープドッグ(メルキアカラーVer)と速射型ビートシャーク。色違いだけで特に前出のと能力は変わりません。

これが実在の操縦可能ロボット「クラタス」モデルです。因みに、開発者が倉田さんなんで「クラタス」らしいです。
検索したら分かりますが、マジで通販のアマゾンで1億2千万円(本体のみ、両腕はオプションで別料金)で買えます。ホントにアマゾンは揺り籠から戦車まで売るつもりなんでしょうか?
アメリカにも同じように搭乗可能ロボ「メガボッツ」と言うのを造ってるマニアが居まして、2017年10月に遂に日米ロボット対決が開催されました。ユーチューブで観れますが、1人乗り「クラタス」対2人乗り「メガボッツ」がガチで壊れるまで対戦しています。
謎の迫力があるので一度鑑賞しても損は無いです。

スコープドッグが登場する元ネタ「装甲騎兵ボトムズ」のアニメDVDも「知育」の観点から付けました(全巻では無いですが)。

このアニメ「装甲騎兵ボトムズ」は名作です。因みに「ボトムズ」とは「最低の野郎ども」って意味だそうです。
この作品の新しい点は、ロボが完全に使い捨てで、主人公は機体に愛着を一切持たず躊躇なく次々と乗り潰していきます。しかもミニ四駆並みの簡単組立。主人公はゴミ捨て場の残骸からでもロボを組立可能。

ロボの顔は一眼レフみたいな望遠レンズが付いてます。体型もずんぐりむっくり。最初に観た時は「ブサイクなロボだ」と思ってましたが、アニメで動くとターレット型レンズが回転し高速ローラーダッシュで駆け抜ける姿に大興奮。ロケットパンチっぽい荒唐無稽な装備も有りますが、飛ばす度に銃弾を撃った様に薬莢が飛ぶのでリアルな兵器に見えます。

しかも主人公の造形が新しいのは、心に傷を負った軍人って設定で全然喋んないトコです。戦闘中も「ロケットパ〜ンチ」みたいに必殺技名を連呼したり、敵の名前を叫んだりしません。当時のアニメはロボット同士で戦いながらでも叫ぶわ、喚くわ、敵とベラベラ喋るわと「黙って手を動かせ」と一喝したくなるような主人公が当たり前だったので、冷静沈着で物事に動じない主人公は新鮮に映りました(あと主人公の声を当ててたのは懐かしの深夜番組「ウソップランド」のコントユニット「怪物ランド」の人でした)。

但し、この主人公は対人では寡黙ってコトでモノローグではメッチャ饒舌です。下手すると劇中ずっと独り言を呟いている感じ。それなのに他人には必要最低限な事しか喋らない。今だと「コミュ障かよ」と思うかも知れませんが。まぁ全く喋んなかったらストーリーが分からないからな〜。