■ウルトラマンは毎回持参していたので、ここらで一休みにしました。代わりに「怪獣映画」関連にしようと、ガメラとゴジラを持参した次第です。
小学生の頃、毎年夏休みになると「ガメラ」の映画がテレビ放映されていました。顔と手足が甲羅に引っ込むと炎を噴いて飛ぶ姿は「どんな構造になってんねん。前、見えへんやろ」と今なら思いますが、当時は何の疑問も持たずに観てました。あの頃の少年はみんな同じだと思いますが、ガメラもゴジラも甲乙付け難いくらい好きです。
ガメラの昭和映画は全部観たと思っていたんですが、昭和最終作の「宇宙怪獣ガメラ」だけは観ていなかったのです。これだけテレビでも放映していた記憶が無く、不思議に思っておりました。
そこで遂にツタヤで借りて観たのですが、なんで放映されないのか理解しました。「ツマラナイ」のです。全怪獣登場と詠ってますが、すべて旧作映像の使い回しで、戦闘シーンだけ画質があからさまに違います。見所はマッハ文朱がスーパーサラリーマン佐江内氏みたいな恰好で飛ぶトコぐらい(そういやマッハ文朱は「黄土の嵐」ってドラマでも巨大化したり分身したりと、人外の役が多いです)。
ガメラファンとしては最終作がこんなのは寂しい限りです。
ガメラの玩具に関しては数が少ないので苦労しました。ゴジラはハリウッド映画化もあって沢山出ているんですが、ガメラは全っ然見当たりません。それでも日本橋を彷徨しているうちに写真のを手に入れました。
左のガメラはただのソフビですが、右側のガメラは背中のボタンを押すと口と腕が動くアクションフィギュアです。敵怪獣ギャオス(翼竜)とギロン(頭が包丁!?)のソフビはプレミア価格が付いていたので痛い出費でした。
DVDはソフビで集めたギャオスとギロンが登場するのと、大阪が舞台のジャイガーが出てくる映画を付けます。あと、平成ガメラ映画の二作目もついでに足します。
下の写真の様に並べると寂しいラインナップですが、やはりゴジラに比べてマイナーなので致し方無しです。
話が北北西に逸れますが、毎回OB戦に参加頂ける大先輩 中島大元帥様と特撮について熱く語らう機会がありました。その際に「俺の中での特撮はウルトラQまでだな。今、興味があるのはウルトラQカラー版(白黒テレビ時代のウルトラQに色を付けてカラーにしましたという無茶振りな超絶版)だ」との情報を得ました。
しかし、ウルトラQカラー版はブルーレイBOXしかなくて高い・・・そこで同じ白黒時代の代表作と言う事で「月光仮面 マンモスコング編」のDVDセットをご用意させて頂きました。
月光仮面は言うまでも無く、白黒テレビ黎明期の傑作ヒーロー。その中でもマンモスコング(ゾウかゴリラか分からないネーミングが素敵)編は巨大なキングコングもどきが暴れ回るという特撮巨編。しかし着ぐるみの技術が足りなかったのか、マンモスコングはキングコングに比べてRIZAPバリにスリムです。胸板も薄いし、落ち武者みたいな髪の毛が生えているので、ゴリラと言うよりネアンデルタール人っぽい。あと何故か頭頂部にツノが生えてます(パッと見はオニか原始人か分からない造形)。
基本的に月光仮面の特撮は「ヤーッ」と叫んでジャンプするとパッと消える程度のお粗末なモンですが、マンモスコングは巨体を活かしてコンビナートで暴れます、ガスタンクが爆発します。予算が少なくて主人公の事務所セットはプロダクション社長の自宅でした、と言う切ない台所事情を抱えた作品なのですが、ここは特撮にカネを掛けて頑張ってます。
巨大な怪物に月光仮面はどうやって立ち向かうのか!?とハラハラしていたら、「ヤーッ」と通常営業で叫ぶと何の説明も無しに、次のシーンでマンモスコングの頭に取り付いて拳銃をぶっ放してます。どうやってそんなに飛んだの?とか自衛隊が応戦して歯が立たないのにチッチャな拳銃で撃たれたくらいで何故コングは苦しむの?という疑問は無視です。月光仮面が「ヤーッ」と叫ぶとどうにでもなる世界観なのです。考えたら負けの世界なのです。
満を持して、中島大元帥に月光仮面DVDを渡したのですが、「おお、うれしいわ。けどな、流石に月光仮面は俺の世代じゃないぞ。古すぎるやろ。俺は何歳やねん」と一喝されました。
それでも受け取って頂けました。
しかし、最後に「俺さー、平成版のガメラが好きやってんな〜」と言われて、余ってたガメラの映画DVDと玩具をお引き取り頂きました。ええ、特撮は白黒ウルトラQまでって言ってたんじゃΣ(・□・;)。
嗚呼、今頃は中島大元帥も月光仮面を観て、私と同じ感想を抱いているのでは無いかと思うと感無量です。
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