RAILWAY

RAILWAY TOYS : PLA-RAIL


■見ての通りTOMY(現在のタカラトミー)のプラレールです。誰でも一度は遊んだことがあると思います。

※今回用意した戦うプラレール「パワードライナー」

私も子供の頃、親が買ってくれました。新幹線みたいな恰好イイ流線型の列車が欲しかったんですが、手元に届いたのはデコイチ、ゴツゴツしたレトロな国鉄D51形蒸気機関車でした。レール付きですぐに遊べたんですが、レールパーツが少なすぎて環状線しか選択肢がございません。それでも飽きもせずにグルグル回るデコイチを眺めていました。

トミカは何度か持って行ったのに、意外にもプラレールを持参したのは初めてです。
切っ掛けは新聞記事で「米子駅を走る鬼太郎列車」を見てからです。通勤で使ってた京阪電車に「機関車トーマス号」が走っていたので「JRでも同じ様なラッピング列車を走らせているんや」と感想を抱いた次第です。
そんで数日後、その鬼太郎列車をAmazonで見掛けました。プラレールです。こんな期間限定のラッピング列車まで再現しているとは驚きました。

ちょっと話が逸れますが、京阪のトーマス号は車内アナウンスもトーマス風になります。トーマスの吹替声優が喋っているのか、やたら甲高い子供声で喋ってくる。交野線ではトーマス君に当たる確率が高いので、「僕トーマス!よろしくね!」みたいな放送を延々と聞かされます。こっちが元気な時は「微笑ましい」と感じるのですが、疲れている時に繰り返し聞かされると殺意が芽生えそう、、、。いや、トーマスに罪は無いんだけど。
あと当時は「トーマス」でネット検索すると高確率で「痴漢者トーマス」っていうトンデモネ〜PCゲームが引っ掛かってきました。公道をマリオコスプレで疾走する「マリカー」並みの確信犯で、本家「機関車トーマス」から訴えられても仕方ないタイトルです。しかし、二作目も無事発売(出典Wikipedia)されたそうで提訴されなかった模様。任天堂と違って、トーマス君は結構寛容だな〜。

鬼太郎列車を早速注文したんですが、届いたら先頭車両一両しかありません。ウチのデコイチでも客車が一両付いていたのに。当然、レールも駅も何も付いてなかった。

流石にこれでは列車の体を成していないので、まずは追加で車両を探します。
するとトイザらスで「プラレール ハイパーシリーズ」と言うのを発見しました。今回、別に持参したトミカの「ハイパーレスキューシリーズ」の派生で「’戦う’車両」がコンセプトです。
具体的にはプラレール列車が自動変形します。一番上の写真手前の列車がそれです。スイッチの付いたレールの上を通過すると列車の天井や壁がガバッと開いてメカや武器が見える仕様。五両編成の列車が次々にバカッバカッと開いて変形するのは一見の価値がありますが、車体がレールからハミ出すのでトンネルや鉄橋パーツがあると衝突して脱線します。’戦う’以前に規格改良が必要でした。平易なレールしか走らせることが出来ないのは残念。

駅以外にトンネルや鉄橋パーツも揃えます。鬼太郎列車にはトミカが載せれる車両を接続。レールも立体交差が出来る橋桁パーツを追加。

完成させたんですが、何か物足りない。載せれるトミカを追加しても満足出来ません。

そんな悶々とした気分で京阪電車揺られていると「夏休みスタンプラリー」の文字が飛び込んできました。そういや阪急電車でも「ディズニー」とか「名探偵コナン」とかあったな〜と思いながら、京阪の駅に貼り出されたポスターを読むと「”鉄道むすめ”スタンプラリー」と書いてあります。「えっ、コレナ二?」と食い入る様に見ると、実在の鉄道会社の制服を着た萌え絵の女の子イラストが満載です。
思わずスマホで検索すると、硬派な鉄道模型会社トミーテックがトチ狂って作った萌えキャラ達だそうです。キャラクターは鉄道会社の数だけ居るらしく無数に存在していました。
いや、こんな萌えキャラなんてスタンプラリー対象の小学生たちは知らないだろう。と言うか貴重な夏休みに「萌えキャラのスタンプ」を「ゲットだぜ」「コンプリート!」とか叫んで必死で集めている小学生ってどうなん。日本の将来が心配になるヒトコマです。
でも、まぁ、スタンプラリーになってるくらいなら実は小学生の間でも有名なのかも知れないと思い直して、キオスクで売ってたフィギュア付き「鉄道むすめ」食玩を買ってきて加えた次第です。

プラレールと鬼太郎と鉄道むすめ、なんかカオスになったな〜。

奥を走っているのが「鬼太郎列車」。

手前の列車がハイパーシリーズの列車。変形させると鉄橋にブチ当って脱線します。

広告画像ですが、変形するとこんな感じ。正式名称は「パワードライナー」。横に展開するので、鉄橋パーツに当たる当たる!

鉄道むすめ。TOMIXとジオコレの会社がこんなの作ってるとは、、、。

「知育」の一環で鬼太郎の70年、80年、90年、最新版のアニメと実写版、更に深夜やってた墓場鬼太郎も。

我々の世代の鬼太郎と言えば70年代。因みに鬼太郎の性格は年代によって差があります。
70年代の鬼太郎は必ず人間を助ける訳でなく、妖怪の言い分も聞き道理が通っていれば傍観者に徹します。人間が妖怪と契約して富を得た対価に成長した自分の子供を差し出す話では、鬼太郎は傍観しているだけで助ける事はしません。話によって変わりますが、非常ドライでにシニカルな性格になる時があります。
これが80年代以降になると、妖怪の言い分に耳を貸さずに問答無用で人間を助ける熱い性格に変わります。

ゲゲゲの鬼太郎は子供の頃に原作漫画を何冊か読みましたが、「カムイ伝」みたいに大人向けを想定していたのかアニメと随分違ってツマラナカッタ。
子供だったので鬼太郎の派手な戦いを期待するんですが、漫画の中では鬼太郎の策略で妖怪同士が共倒れするだけだったり、戦闘シーンが描かれず文書の説明だけで退治されたことが明示されたり(今で言う「ナレ死」)と地味です。加えて鬼太郎の性格が悪辣で自分勝手なので感情移入をし難い主人公です。

漫画版で覚えているのは「猫娘の死」と「水神との戦い」です。「猫娘」はアニメと違って何人か存在(最初は背景に描かれてるような扱い)し、話の終わりの頃に別の猫娘がメインで登場します。が、死んでしまい、鬼太郎は地獄まで迎えに行くのですが結局は助けられずに終わりと物悲しい最期です。あと漫画版はレギュラーで登場するのは目玉親父とねずみ男だけで他はゲスト扱いかモブで登場します。
「水神」はアメーバ状の妖怪で、アニメでは非常に強力な妖怪として登場。激しい戦いの後、最後は水神が沼に移動したところを湖面にガソリンを巻き火を付けて焼き殺す、と派手な話でした。しかし漫画版では水神は借金を背負っており、取り立てに来た鬼太郎を逆恨みして襲い掛かって来る小物です(強いのは強いんだけど)。因みに鬼太郎は最初から逃げ回るばかりで戦いません。最後は狼男の手を借りて倒しますが(こっちはコンクリ詰めで倒す)、文書の説明だけで戦うシーンは一切無し。「なんじゃ、こりゃ!」と子供心に叫びたくなりました。

あと漫画版と言えば、「ゲゲゲの鬼太郎」の元となった「墓場鬼太郎」が漫画文庫本で出版されてました。漫画版「ゲゲゲの鬼太郎」以上に悪辣で卑怯な性格をしているので、子供には読ませない方が良いです。