RAIDEEN The Brave

RAIDEEN/70's ROBOT ANIME


突然、2014年TOYs一覧に項目が増えて「何事だ!?」と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、実は2014年持参の玩具で記載漏れがございました。

前にもお話した通り、2014年以前の玩具についてはパソコンハードディスク突然死により画像を含むデータが消失しております。ただ、今回は備忘録として別途「玩具持参リスト」を残していたことが判明。これを解読すると2014年持参玩具には表題の玩具も含まれていたことが判明致しました。
折角なんで、玩具紹介コーナーを追加作成した次第でございます。
「勇者ライディーン」はマジンガーZ以降の昭和70年代ロボットアニメブームの中で登場した作品です。
因みに「ライディーン」と聞いて「YMO」が思い浮かぶか、はたまた「アニメ」を思い出すかで、幼少時代のオタク度合が推し量れます。間違いなく私は後者でした、、、。
あと都市伝説ですが、YMOが曲に「ライディーン」とタイトルを付けたのは「アメリカで日本アニメ「勇者ライディーン」が流行ってるからアヤカロウゼ!」というノリだったとのこと。

「勇者ライディーン」の制作裏話を読むと、「他社のマジンガーZが大儲けしてるんで、一丁ウチもやってみるか」と言う堂々とした後追い企画が発端。主役ロボットも「マジンガーZは西洋甲冑に悪役面なんで、ウチは戦国武者鎧で善人面にすっか」と清々しい程の二番煎じでデザインが決まったとか。
勇者ライディーンはガンダムの監督が初監督した作品。でしたが、途中で路線変更の為に降板させられたそうです(時々、監督本人から「当時は悔しかった」旨の発言があります)。

そのせいか、中盤以降は話の筋がガラッと変わります。前半はムー帝国とか超能力者や超古代遺跡など当時流行のオカルトっぽい話が中心だったのに対し、後半は敵側が序盤でロボ同士を戦わせて勝った方がライディーンと戦う権利を得るっていう戦闘中心の単純なフォーマットに変わってました。

しかし、幼かった子供ゴコロに突き刺さるのは単純な話の方だったりします。実際、当時は前半の小難しいオカルト展開よりも、後半の「来た!戦った!勝った!」の「来た!見た!買うたの喜多商店」的なマンネリ展開が好きだったりします。子供って単純だからね〜。
あとロボットに乗る際に主人公は「フェード・イン」と叫びます。オープニングの歌詞にも繰り返し登場します。なんで小学生なのに「フェード・イン」の英単語の意味を覚えてしまいました。

(復刻版 超合金 勇者ライディーン。メインと言うには小さいですが、今回の主役として用意致しました)

ライディーンは超合金玩具が素晴らしかったです。主役ロボ・ライディーンは劇中で「ゴッドバード」という鳥っぽい飛行機に変形し特攻するんですが、超合金玩具はこれを完全再現しておりました。

ロボットアニメ黎明期の頃は変形合体と言っても「ゲッターロボ」に代表される「どうやっても飛行機からロボにならんやろ」って造形が一般的でした。
しかし、ライディーンは劇中通りに差し替えパーツ無しで完全変形します。これには目から鱗、妻はヒロコ、お買い物はパルコ!当時のチビッ子はその完成度にびっくりモンキーです。
だって当時の「変形」と堂々と宣伝された「ゲッターロボ」の飛行機「イーグル号」の超合金はボタンを押すとシャキンッと羽根が展開するだけ。「変形と言えばロボだろ、ハネが出るだけなんて看板詐欺や!」とガキが泣き叫ぶ事案が多発した時代。
そんな状況下で、ホントにアニメ通りに変形する玩具は初めてで目を奪われました。ただ、当時の超合金玩具を今見るとプロポーションとかアレですが、、、。
あと、やっぱり親はコレを買ってくれませんでした。代わりに買ってくれたライディーン玩具はゼンマイ歩行付きブリキ製。箱みたいなブリキの身体に手足が生えてゼンマイ巻くと歩くヤツね(火星ロボが代表選手やね)。やっぱりダサい箱型ロボよりスタイリッシュな超合金ロボが欲しかったな〜。

ここまで語ればお察しの通り、今回は復刻版超合金「勇者ライディーン」を入手出来ました。子供の頃の憧れの玩具です。おおっ!人から鳥へチャンと変形するぜ。
が、やっぱり人型になると昭和超合金特有の棒立ちポーズ。しかもアニメ設定に無い「ロケットパンチ」のギミック付き。ライディーンはパンチじゃなくて弓矢を飛ばすんですけどね〜。まぁ、当時の超合金は「ロケットパンチ」が無きゃロボじゃねぇ〜って風潮でしたから。

で、ココで問題です。勇者ライディーンは玩具が主人公ロボくらいしかありませんので、プレゼントとして体裁を整える為にはDVD等のメディアを揃える事が必要となります。しかし、勇者ライディーンのDVDがBOXセットしか販売されて無くて鬼高い!ウチの諭吉さんが何人も犠牲にならないと手に入らない緊急事態。「ダメだこりゃ」といかりや長介さん並みにお手上げ状態。流石に超合金玩具1個だけでは格好が尽きません。

そこで困った時のグーグル先生。調べてみると「勇者ライディーン」は平成に入ってから新作が2作も造られている事が分かりました。
平成8年「超者ライディーン」と平成19年「REIDEEN」というアニメですが、両者ともリメイクであり全然違う話になっています。両方とも視聴して無いんで、以下はネットで読んだ粗筋から内容を書きます。

「超者ライディーン」のライディーンはロボじゃなくて、人が仮面ライダーみたいに変身するので等身大、そのうえ複数居るという設定。話の筋は男性アイドルグループ5人組がライディーンに変身して怪物と戦うけど、後からライバルの5人組(こっちはバンドマン)も変身して互いに骨肉争うって感じらしい。ここまで読んだだけで視聴する気が一ミリも起こりません。

「REIDEEN」は宇宙からの侵略者と戦う巨大ロボで戦闘シーンはCGを使っているそうです。「そうなんや」くらいしか感想が浮かびません。

あと両者の共通点として、ライディーンへ変身又は搭乗する際は昭和の魔法少女みたいに一旦全裸になります。ただ残念ながら変身者は全員男だけです。一体、ドコの層を狙ったサービスシーンなんでしょう。ヤローどもの裸なんざ、誰も見たくもね〜ぞ。
因みに、「REIDEEN」はDVD化されてますが、「超者ライディーン」はDVD化されてません。アマゾンで探してもVHSしか無いです。最近の傾向として、昔のアニメは打切り作品も含めて誰が観るんかな?と思われるような作品までDVD化されています。そんな時流の中でもDVD化されてないってコトは「超者ライディーン」はよっぽど人気が無いんやろうね〜。

豆知識ですが、各作品の英語表記は「勇者ライディーン」は「RAIDEEN」、H19年版は「REIDEEN」、あとYMOの曲は「RYDEEN」です。「超者ライディーン」はH19年版と同じ「REIDEEN」。一応、綴りが違うんですな〜。

取り敢えず「超者ライディーン」は平成発売の上にメインキャラが5人も居るので玩具は結構出回っています。しかも格安!取り敢えず黒い「ライディーン・コンドル」を購入。これも超合金「勇者ライディーン」と同じく人型から鳥型へ変形可能。
人型は鳥頭のヘルメットにクチバシがバイザーとライディーンよりもガッチャマンに近いイメージです。あとメンバーにもガッチャマンと同じく大鷲とコンドルと梟が居るので色々と被ってる気がします(男だけなので流石に燕と白鳥はいませんが)。後半に登場するライバルのライディーンは鳥類縛りのネタ切れなのか恐竜「プテラノドン」や幻獣「フェッニクス」の化身も居ます。

そして予期せず見付けたのが「ゴッドライディーン」という全長20センチの超合金玩具。これは「超者ライディーン」のラスボスで登場するらしいのですが、完全に「勇者ライディーン」のアップデート版です。この玩具は見た瞬間に「あっ、ライディーンや」と思える容姿なのに、昭和玩具特有の野暮ったさが抜けて平成風にリファインされた造形が素晴らしい。今の技術でライディーン玩具を造ればこうなるであろう変形機構や関節可動域が実現されてました。

内緒ですが、「勇者ライディーン」はバンダイの超合金魂シリーズから最新技術で再開発された完全変形玩具は出てます。しかも基地となる顔型の石像付きで、その中にライディーン本体も収納可能。おかげで箱がメチャメチャデカい。値段も意識高杉くんです。アニメそのままのプロポーションで可動良好・武装全納と水も漏らさぬ程の完璧なセッティング。なれど、流石にコレをプレゼントしてあげる甲斐性は持ち合わせておりません。
今回の玩具は「ゴッドライディーン」で許して下さい。

本家ライディーン(復刻版超合金)とゴッドライディーンの大きさ比較。チマッとした本家ライディーン玩具に比べて、ゴッドライディーンはハデハデです。
あとオマケで右側は私が昔所持してたゼンマイ可動ライディーン(ブリキ製)。今回の玩具にブリキ製ライディーンは付けてません。

あとDVDに関しては、旧作は高い、「超者」はそもそも出て無い状況。なんで最新作「REIDEEN」だけを購入。都合により第1巻のみとなりました。

これでも物足りないと感じましたので、漫画版を追加致しました。以前に「コンバトラーV」の合体超合金を持参した際にお付けした漫画「超電磁対戦ビクトリーV」ってのがありました。内容はコンバトラーVとボルテスVと闘将ダイモスが共闘するスーパーロボット大戦。その続きが「ゴッドバード」と言うタイトルで出ております。
漫画「ゴッドバード」は勇者ライディーンを中心に前作のコンバトラーV・ボルテスV・闘将ダイモスが共闘する話です(途中から未来ロボ・ダルタニアスも参戦)。丁度、TV版ライディーンの後日談的な展開なんで、この漫画を5巻まで付けております(全7巻ですが、慌てて買ったので5巻までした集められませんでした)。
この漫画版の作者は長谷川裕一という方で、非常に癖のある絵柄です。人によっては受け入れ難い感じですが、メッチャ熱いストーリー展開で良く出来ています。何よりも覚えてなかったようなTVシリーズの小ネタをアチコチから拾ってきているので、読んでいると「こんな話、あった、あった」と思い出が星霜の彼方まで深まって行きます。
この人の漫画では「マップス」と言うのが代表作(なんと「科学と学習」の学研が創刊した漫画雑誌で連載)で、読んでる時は「どこまで風呂敷を拡げるんだろ」と物語が完結するのを危惧しましたが、ちゃんと風呂敷を畳んで着地させたのは凄かったです。機会があれば一度読んでみては。

REIDEENのDVD第1巻及び漫画「ゴッドバード」1〜5巻まで付けてます。
右上の画像がH19年版REIDEENの容姿、CGで描かれてます。