■OB戦の写真にも有りますが、クローントルーパーやダースベーダーのヘルメットは毎回持参しています。全身のコスチュームもあるんですが、暑いし蒸れるしでエヴァ並みに活動限界時間が制限されるため実用的ではありません。
因みに持参しても、いつも一緒に被ってくれるのはK山さんだけでした。そこで感謝の意を込めて彼が好きな「KISS」のコスチュームを持参しました。一緒に着ようと2セット準備した次第です。
見ての通り、KISSの(物理的に)火を吹くベーシスト「ジーン・シモンズ」が演じる「The Demon」の衣装です。本人はあの邦画「デトロイトメタル・シティ」にも出演していました(余談ですが、これも主演が「漫遊記」と同じ松山ケンイチだった)。コスチュームは、ボディスーツにチョーカー、マント、ベルト、グローブ、膝カバーからブーツカバーまで完備!因みに腕を広げると本物の同様に脇んトコに悪魔の羽が広がります。ポリエステル製なのでレザー製に比べたら激しく見劣りしますが、宴会芸で使うなら十分のレベルです。
※ホンモノのジーン・シモンズ
早速、自宅で深夜に試着してみます。本物に合わせて上半身は裸。下手にパーツが多いので着るのに一苦労。さぁ、やたら鋲が多いベルトを巻いて全部着たところで’ハタッ’と気付きました。これ、首から上のパーツが無い!具体的にはシモンズメイクのマスクとかチョンマゲみたいな髪とか異様に長い舌とかがありません。あぁ、よく見たらパッケージに「ウィッグやメイクセットは別売り」と書いてあった!て言うか、そんなの単品で売ってんの!?
茫然自失状態でフッと鏡を見ますと、「The Demon」の身体に「私の顔」がそのまんま載っています。貧弱な胸板とお腹も剥き出しです。
筆舌に尽くし難い、とはこんな時に使うのでしょうか。ショッキングなくらいに顔と身体が不釣り合い、いや、端的に言って「気色悪い」。自分で見て此処まで絶望的に似合わないのはハジメてです。錯乱して♪はじ〜めて〜のチュウ♪とキテレツ大百科を歌ってしまいそうになります。どうでもいいですが「はじめてのチュウ」も「帰ってきたヨッパライ」もボイスチャンジャ―を使わずに裏声で歌えます。
流石に公然猥褻罪並みのコレを着てOB戦に参加出来ません。でも二着あっても困るので、一着はK山さんにプレゼントしました。
「あんがと」と言ってくれた彼の笑顔を見て良心がチクりと痛んだあの夏でした。
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